ズベレフがジョコビッチを倒しATPファイナルズ初優勝

ATPファイナルズ

2018年のATPワールドツアーの最終戦となる「Nitto ATPファイナルズ」も大詰め。

今年の決勝戦はノバク・ジョコビッチとアレクサンダー・ズベレフの対決。

ラウンドロビンで1セットも落とさずに勝ち上がってきたノバク・ジョコビッチに、
21歳で次世代のスター候補と評判のアレクサンダー・ズベレフがどう挑むか。

下馬評では今大会好調のノバク・ジョコビッチが有利と思われていましたが、
アレクサンダー・ズベレフはそれを覆す戦いぶりを見せて、
見事にATPファイナルズ初優勝を成し遂げたんです。

ラウンドロビンではノバク・ジョコビッチにストレート負けをしており、
誰もが絶対王者が勝つと信じて疑わなかったこの試合。

一体アレクサンダー・ズベレフはどのようにして絶対王者に立ち向かい
ATPファイナルズで優勝を勝ち取ることができたんでしょうか。

ATPファイナルズ決勝ジョコビッチ対ズベレフの見どころ

ノバク・ジョコビッチは攻撃面、守備面のどちらに置いてもミスが少なく、
狙ったところにショットを決めれる技術があり、まさに精密機械のような選手。

技術面以外にもメンタル面が強く、スタミナもかなり豊富で本当に弱点がありません。

伊達に何年も世界ランキング1位に君臨してきただけのことはありますね。

そんなつけ入る隙きがないノバク・ジョコビッチに対するのが、
男子テニス界の若きホープ、アレクサンダー・ズベレフ。

彼の持ち味と言えば、大きな体を活かした強烈なサーブでしょう。

ノバク・ジョコビッチよりも10センチ高い198センチからのサーブは、
いくら絶対王者と言えども、簡単に返せるようなものではありません。

しかも、アレクサンダー・ズベレフはビッグサーバーでありながら、
意外と器用さもあり、頭を使った上手さも持ち合わせています。

アレクサンダー・ズベレフの強烈なサーブに押されることなく、
ノバク・ジョコビッチがブレークすることができるか、
また、いかにミスをしないで粘り強く戦えるかがポイントになるでしょう。

両選手のここまでの勝ち上がり状況

では、ノバク・ジョコビッチとアレクサンダー・ズベレフの両選手の
決勝までの勝ち上がり状況を確認しておきましょう。

ちなみに、両選手とも予選となるラウンドロビンでは、
同じグループ・グーガ・クエルテンの組に入っています。

【ノバク・ジョコビッチ】

「グループ・グーガ・クエルテンの対戦成績(3勝0敗:1位通過)」

ジョン・イスナー戦 6-4、6-3:2-0
アレクサンダー・ズベレフ戦 6-4、6-1:2-0
マリン・チリッチ戦 7-6、6-2:2-0

「決勝トーナメント準決勝の対戦成績」

ケビン・アンダーソン戦 6-2、6-2:2-0

【アレクサンダー・ズベレフ】

「グループ・グーガ・クエルテンの対戦成績(2勝1敗:2位通過)」

マリン・チリッチ戦 7-6、7-6:2-0
ノバク・ジョコビッチ戦 4-6、1-6:0-2
ジョン・イスナー戦 7-6、6-3:2-0

「決勝トーナメント準決勝の対戦成績」

ロジャー・フェデラー戦 7-5、7-6:2-0

粘り強く戦い持ち味を出し切ったズベレフの勝利への執念

両選手はラウンドロビンでも同じグループに入って対戦していますが、
ノバク・ジョコビッチがストレート勝ちしています。

これまでの両選手の対戦成績も2勝1敗でノバク・ジョコビッチが一歩リード。

しかし、この日のアレクサンダー・ズベレフは違っていました。

得意のサーブではしっかりエースを取ることができており、
ストローク戦も食らいついて我慢比べで勝つことで、
ノバク・ジョコビッチのいつもよりミスをする場面が多くみられたんです。

それは、ウィナーやアンフォーストエラーの数字を見ればわかります。

アレクサンダー・ズベレフはウィナーが20本でアンフォーストエラーが18本、
ノバク・ジョコビッチはウィナーが7本でアンフォーストエラーが23本。

これだけ見てもアレクサンダー・ズベレフの方がミスが少ないのは明らかですし、
得意のサーブに関しても、ファーストサーブポイント獲得率74%と
自分の持ち味を十分に発揮していたのが見受けられました。

一般的に長身の選手は動きが遅かったり、足元のボールに弱いと言われていますが、
アレクサンダー・ズベレフは、結構動ける上に意外と器用さもあります。

そして、思っていた以上に粘り強い戦い方もできていたようです。

ATPファイナルズ初優勝への執念が彼をここまで動かしたのかもしれませんね。

4強の時代から新たな時代の幕開けとなるか?

試合は粘り強いテニスをして、持ち味を出し切ったアレクサンダー・ズベレフが
6-4、6-3と2-0のストレートでノバク・ジョコビッチを破り、
初めてATPファイナルズを制覇するという結果に終わりました。

ラウンドロビンでは逆にストレート負けしていたので決勝も厳しいと思いましたが、
よくリベンジを果たしたなとこの結果に少し驚いています。

ひょっとすると、アレクサンダー・ズベレフは
この大会の中で試合を重ねていくに連れて成長したのかもしれません。

予選ではストレート負けをした絶対王者に決勝では逆にストレート勝ちしましたからね。

これまでは長い間ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラー、
ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マレーの4強時代が続きました。

しかし、アレクサンダー・ズベレフがATPファイナルズ2018を制覇したことで、
男子プロテニス界の新たな時代の幕開けとなるかもしれません。

今回の優勝によって世界ランキングも1つ上がることが決まっており、
2019年は世界ランキング4位からのスタートとなります。

この勢いに乗って2019年は四大大会初優勝を期待したいですね。

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